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製品選定:サージアブソーバ/VRD

VRDを使用する場合の一般的な選定方法を紹介します。

VRDの選び方

○VRDを使用する回路の電圧Vmは、Vm≦Vsとしてください。

VsはVRDの定格電圧です。

○保護する機器の耐電圧Vmaxは、Vmax≧制限電圧(Vc)となるようにVcを設定します。

VcはVBmax+αとなります。
VBmaxは各製品のブレークダウン電圧の許容差の最大値です。
αは周囲温度、サージ波形、サージ電流、熱抵抗、サージ頻度等の条件で変化します。

・周囲温度Ta
VRDの定格電力は周囲温度に対して低減してください。
⊿VB=VB ×(Ta-25℃)× 温度係数 で変化します。

・サージ波形、サージ電流
下図は10×1000μsec、8×20μsecでの制限電圧特性です。
印加されるサージ波形、電流によって制限電圧VCが変化します。

SMD-VRDの制限電圧特性

VRDの図

・繰り返しサージ
サージが繰り返し発生することが想定される場合は、平均電力が定格電力を超えない範囲でご使用ください。

○VRDは立ち上がりの急峻なサージを吸収するためのデバイスで、定電圧用途での使用は想定しておりません。

VRDを常時通電させる使い方はしないでください。