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超精密高速温度センサ

(保護熱源式温度センサ)

温度正確性15倍と最速センサの10倍以上の性能を実現
さらにセンサを能動的に機能させることにより熱物性(熱伝導率)の測定が可能になった常識を変える新しいセンサを開発しました。(※特許出願済み)

開発製品概要

八戸工業高等専門学校および弘前大学と共同で『超精密高速温度センサ』を開発しました。
本センサは独自の温度に俊敏に反応する薄膜サーミスタ(FTシリーズ)を複数個使用した専用デバイスと、独自の制御システムから構成されるセンサです。
被測定物の温度正確性(精密計測)は従来の温度センサと比較し15倍以上、1/10以下の超高速計測を可能にした、今までの温度センサの常識を変えるセンサです。
さらにごく微小な温度変化を超高速で計測することを実現したことにより被測定物の熱物性判定も可能で、物質を推定することもできます。
例えば、皮膚がんなど患部を切除することなく非侵襲で確定診断やステージ診断する機器への応用が期待できます。

センサ外観

センサの到達温度と時間の比較

当社で最高性能を持つ温度センサの応答性(熱平衡時間)は3.3秒かかり、温度も約0.2℃低く被測定物体温度に到達しませんが、本センサはわずか0.3秒で被測定物体温度の35℃に到達します。

本センサができること

・表面温度の素早い検知が可能
・被測定物の正確な表面温度がわかる
・被測定物の熱伝導率がわかる
・被測定物の内部状態の推定が可能
・測定部の熱パルスの発生が可能 (温度計測しながら測定部の加熱も可能)
・測定部は直径約2㎜と小型で狭小部への実装が可能

応用例

● 物体内部の状態の推定
  物性判定する計測方法を応用し物体内部の状態を推定できる可能性があります。今まで困難であった機器や設備などの物体内部の劣化などの異常を非破壊で確認できることが期待されます。
● 超精密表面温度計測
  物体の表面温度を極めて正確に測定できることで、電機機器など最適な熱設計が容易となり省エネルギー設計や小型・軽量化につなげられることが期待できます。
● 物体内部温度の推定
  精密に物体の表面温度を計測することにより、今まで測定できなかった物体内部の温度を推定することができます。

具体的な応用案

● 皮膚がん診断機器
● 非破壊での劣化、状態検査
● 精密表面温度計測
● 熱伝導率の計測
● 超高速温度計測
● 液体温度の精密測定
● 液体流速の測定
● 高速気体の速度と温度の計測

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