Power Thermistorパワーサーミスタ(D2)

1. ゼロ負荷抵抗値

測定の総合誤差に比べ、自己発熱による抵抗値変化が無視出来るような十分低い消費電力で規定温度で測定した場合のサーミスタの抵抗値。

2. 定格ゼロ負荷抵抗値

規格値を代表するゼロ負荷抵抗値。当社のパワーサーミスタでは、「25℃におけるゼロ負荷抵抗値」としています。

3. B定数

抵抗値変化の大きさを表す定数で、任意の2点の温度におけるゼロ負荷抵抗値から次式により算出します。

Tb=任意の絶対温度(K)
Ta=Tbとは異なる任意の絶対温度(K)
Rb=Tbにおけるゼロ負荷抵抗値(Ω)
Ra=Taにおけるゼロ負荷抵抗値(Ω)

3. B定数

4. 公称B定数

規格値を代表するB定数。当社のパワーサーミスタでは、「25℃と85℃におけるゼロ負荷抵抗値より算出した値」としています。

4. 公称B定数

5. 抵抗ー温度特定

ある温度範囲でのゼロ負荷抵抗値と温度との関係。近似的に次式で表されます。

5. 抵抗ー温度特定

6. 熱放射散定数(δ)

熱平衡状態で、サーミスタ素子の温度を自己発熱によって1℃上げるために必要な電力を表わす定数。

P:サーミスタの消費電力
δ:熱放散定数
T:サーミスタが温度上昇して 熱平衡状態になった時の温度
I:サーミスタに流れている電流
R:温度T時のサーミスタの抵抗値

6. 熱放射散定数(δ)

7. 熱時定数(τ)

1. 自己発熱による熱時定数

サーミスタの負荷電流をゼロ負荷でない熱平衡状態からゼロ負荷の状態に急変させたとき、サーミスタ素子の温度が、最初の温度と周囲温度との温度差の63.2%変化するのに要する時間を表わす定数。

2. 周囲温度変化による熱時定数

ゼロ負荷の状態でサーミスタの周囲温度を急変させたとき、サーミスタ素子の温度が、63.2%変化するのに要する時間を表わす定数。
当カタログでは自己発熱による熱時定数を用います。熱平衡温度が輻射熱の影響を無視出来る100℃以下では次式の関係が成り立ちます。

τ:熱時定数(s)
t:熱平衡状態からの経過時間(s)
T:時間t(s)後のサーミスタの温度(℃)
Ta:周囲温度(℃)
Tb:熱平衡温度(℃)

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8. 最大許容電流

周囲温度25℃において連続して負荷できる電流の最大値。電流を負荷する事によって生じる自己発熱量を含めたサーミスタ素子の温度が、最高使用温度で制限される為、周囲温度によって軽減されます。

9. 残留抵抗値

電流を負荷し熱平衡状態になった時の抵抗値。

10. 最大許容コンデンサ容量

突入電流の発生要因平滑コンデンサへの充電の場合、サーミスタと接続出来るコンデンサ容量の最大値。